日本の製造業に広がる「品質軽視」の風潮。グローバル競争が激しくなる中で、見過ごせない問題だろう。製造業の道を究めてきた「泰斗」はこの問題をどう捉えているのか。
大事なのは問題の「見える化」 IoT時代も人づくりは不可欠
日本科学技術連盟理事長 トヨタ自動車技監
佐々木眞一氏

トヨタ自動車で品質管理畑を歩み、複数の工場長を経て副社長に就任。2009~10年にトヨタが大規模リコール問題に直面した際には、品質保証担当として、豊田章男社長を支える。トヨタの改善手法「自工程完結」を発展させたことでも知られる。13年トヨタ技監。14年からは日本科学技術連盟理事長も兼任。71歳。(写真=栗原 克己)
かつて日本の産業界では、経営者が非常に熱心に品質を語っていた時代がありました。今は違います。「品質保証は専門家がやればいい」「現場に任せていればうまくいく」。そう考える経営者が増えていることが、気の緩みにつながっているように思います。
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