日産自動車、神戸製鋼所、SUBARU、三菱マテリアル、東レ……。昨秋以来、日本を代表する名門企業の品質問題が相次いでいる。無資格者を最終検査に従事させたり、不適合品を納入したり。製品安全には影響しないと、高をくくったかのような「不正」が目立つ。むしろ、それが「不正」であるという自覚すらないようにも見える。こうした小さな綻びが積み重なって蔓延する「品質軽視」の風潮。世界に誇るニッポンの品質の優位性は揺らぎ始めている。新年を迎えた今こそ、もう一度、原点に立ち返ってみるのも悪くない。日経ビジネスはあえて言う。「甦れ! ニッポンの品質」。

(山崎 良兵、小笠原 啓、上海支局 小平 和良)

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日経ビジネス2018年1月8日号 22~23ページより目次