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過去最大級の衝撃を与えた日産自動車元会長、カルロス・ゴーン氏の逮捕劇。未曽有の不祥事に際し、西川広人社長は主張優先の「型破り会見」を展開した。定石からは懸け離れた謝罪の評価をプロたちに聞いてみた。

(写真=ゴーン氏:Jean-Marc ZAORSKI/Getty Images、ルノー:AP/アフロ、日産:ロイター/アフロ、西川氏:ロイター/アフロ)

 「たった1人で会見に臨んで、踏み込んだ内容までしっかり説明した」。コンプライアンス(法令順守)に詳しいある弁護士は日産自動車の西川広人社長兼CEO(最高経営責任者)をこう評した。11月19日、元会長であるカルロス・ゴーン氏が突然逮捕され、西川氏は同日夜に緊急記者会見を開いた。

 会見と同時進行で書き込まれた短文投稿サイト「ツイッター」でも序盤は「名前を名乗らない。お前誰だ」「肘をついて話すな」といった批判が目立った。それが次第に「誠意をもって話している」「このまま西川に日産を任せた方がいい」と肯定的な反応が増えていった。

 一方、『よい謝罪』などの著作があるコンサルタントの竹中功氏は「誰が、誰に、何を謝るのかが重要。日産ユーザーやファンが置いていかれた感があった」と西川氏の会見に疑問を呈する。