フィンテックという造語は聞いたことがある。「でも、それが何なのか分からない」という御仁も多いことだろう。例えば、魅力的なアイデアがあれば、手元資金がゼロでも起業できる。前年度の売り上げが赤字でも、昨日の売り上げが50万円あれば融資を受けられる。財務管理や決済手段にお金をかけずに済む。それを可能にするのがフィンテックだ。

ビッグデータ解析技術やセンサー技術、国民の2人に1人が手にするスマートフォン。技術革新がブラックボックス化していた金融サービスを根本から変える。縁遠い動きと思うなかれ。それはまさに「革命」。農業革命、産業革命、IT革命に次ぐ第4の波だ。

欧米勢は果敢に新サービスを展開し、日本でも中小企業がそれを手に飛躍し始めた。同分野の投資額は2020年に現在の約4倍、5兆円を超えるとの試算もある。この新潮流に乗らなければ、取り返しのつかない痛手を受けかねない。知ればあなたも明日からフィンテック巧者だ。まずは既に“武器”を身につけた中小企業の成功物語から見ていこう。

(染原 睦美、杉原 淳一、飯山 辰之介)

(デザイン=藤田 美夏)

世界中でフィンテック市場が急拡大している
●フィンテックへの投資額の推移
出所:2014年まで米アクセンチュアと米CBインサイツ、2020年予測は英Innovate Finance(写真=Getty Images)

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日経ビジネス2015年12月14日号 26~27ページより目次