中国発のイノベーション「チャイノベーション」が続々と誕生するのはなぜか。政府・企業・消費者が絡み合う独特の生態系(エコシステム)があった。

(写真=DuKai Photographer/Getty Images)

 「来了就是深圳人(来たらもう深圳人)」。今や中国のイノベーションを代表する都市として日本でも有名になった広東省深圳。この町の歴史と性格を表しているのが上記の言葉だ。深圳の市内にはこのスローガンが掲げられ、ドラマや歌のタイトルにもなっている。

 広大な国土を持つ中国は地域や都市ごとに食事や生活スタイル、言葉など異なる文化を持つ。例えば国際都市の上海であっても、上海語を話す上海人の結束は強く、上海以外の出身者は「外地人」と呼ばれ、コミュニティーに入り込むことは容易ではない

 だが深圳は違う。深圳に来れば、その人はその瞬間から深圳の人になれる。どこの出身かは関係なく、誰もが深圳人だ。これが冒頭の標語の意味するところだ。

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