(写真=アフロ)

電子精密機器メーカーのシンフォニアテクノロジーで社長や会長を務めた佐伯氏。人口減による労働力不足に多くの企業がおびえる中、日本に移民は必要ないと訴え続けてきた。「少子化、人口減少の何が悪い」と主張する佐伯氏が見る将来の日本は?

「人口減楽観派」の雄
シンフォニアテクノロジー元社長
佐伯 弘文(78歳)
(写真=的野 弘路)

 皆さん、人口減少が悪いと決め付け過ぎですよ。日本は国土全体に占める平野の割合がたった15%しかありません。人口に対して、人間が住む場所と農業ができる場所がどれだけ必要かを考えるべきです。そこから、日本という国土に対して、適切な人口がどれぐらいの人数かを検討すれば、今の日本の人口が国土に対して多過ぎることは明らかでしょう。

 日本のインフラ設備は限界が来ています。日本の国土で広い家に住めて、通勤に1時間もかからない「人間らしい生活」ができる人口がどれぐらいかを考えるべきです。私は7000万~8000万人が適切な人口だと思いますよ。

 国土の広さという視点だけではありません。私は将来、日本には失業者が増えると思います。そうなれば人口増加はむしろリスクでしかありません。