「神の手を持つ男」と称される伝説の金型職人。独自の「深絞り加工」で「痛くない注射針」など画期的な製品を生んできた。大手メーカーも尻込みする難加工ばかりを引き受ける、「日本一有名な町工場オヤジ」は、2018年の日本をどう展望する?

伝説の金型職人
岡野工業代表社員
岡野 雅行(84歳)
(写真=北山 宏一)

 おお、待ってたよ。今日はあれだろ?恒例の予測だろ?(注:岡野氏は本誌の「翌年を予測する企画」に定期的に登場)。楽しみにしてたのに、取材に来ないから、まだかまだかと思ってたのよ。

 あれか、前回の予測(注:2017年1月9日号「紅白予測合戦」)で、俺が予測そっちのけで、「未来なんて知らねえ」とか「もう何年も生きない」とか言ったから、もう引退したと思っちゃった? 冗談じゃないよ。俺は引退なんかしないよ。最近、俺は「欲望」を取り戻してんだわ。まだまだ稼ぎたいし、いい車にも乗りたいんだよ!