日本経済に大きな影響を与える円・ドルの為替レート。米経済は好調で、ドル高が続く。米国でトランプ政権が発足してから2年目を迎える2018年、為替はどう動くのか。旧大蔵省で国際金融政策のトップである財務官を務めた、「ミスター円」の異名を持つ榊原氏。為替のプロは、大型の公共事業や所得減税といった米国の強力な景気刺激策を背景に、円安・ドル高が続くと予言する。

ミスター円
青山学院大特別招聘教授
榊原英資(76歳)
米経済は高成長を続け 日経平均2万4000円へ
(写真=稲垣 純也)

 1年前の本企画で、私は2017年のドル円レートの先行きについて、円安ドル高は長くは続かず、「秋までに1ドル=100円を突破する可能性もある」とお話ししました。それなりに自信もあったんですが、残念ながらこの予測は当たりませんでした。

 ドル高が続いたのは、17年に米連邦準備理事会(FRB)が政策金利の引き上げを2回にわたって実施し、3回目も濃厚だからです(11月末時点)。背景には、予想を超えて異常なくらい、今、米国の経済が強いことがあります。