訪日観光客の勢いが止まらない。「2020年に年間2000万人」の目標は既に射程に入り、さらに4000万人に引き上げる案も浮上する。「爆買い」の恩恵で、関連企業は軒並み好決算に沸く。一部の観光都市にとどまっていた効果が今、地方に波及し始めた。日本人が魅力的に捉えなかった、何気ない田舎の日常風景。それが外国人の目には新鮮に映り、貴重な観光資源に変わる。来日目的は、ブランド品の購入をはじめとする「モノ」だけでなく、自然や伝統文化を楽しむ「コト」の消費にも広がりつつある。観光資源がないと諦めていた「おらが村」に外国人を呼び込む。インバウンドの第2ステージ、それは地方創生の原動力になる。
(西 雄大、須永 太一朗、河野 紀子、武田 安恵、香港支局 白壁 達久)
CONTENTS
PART1
「そんな方法があったのか!」
地方でも千客万来 必勝の3大法則
PART2
「こんなはずじゃなかった…」
にわか特需に乗れず 空転する企業と地元