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農家のファンと開いた就農体験イベント「金丸文化農園感謝祭」の様子。最前列は、ファンのデザイナーが作ったシャツを着る金丸夫妻と4人の子供(写真=陶山 勉)

 さくらんぼ狩りに来る観光客でにぎわう山梨県南アルプス市。果樹園に向かうために高速バスを降り、1分ほど歩いたところに、金丸直明氏(45)の果樹園、金丸文化農園がある。兼業農家だった父親から12年に引き継いだ、桃とさくらんぼを栽培する農園だ。

 農家に生まれたものの、「農業は絶対継ぎたくない」と介護職に従事していた金丸氏。でも今は、思い直して後を継いでよかったと思っている。長年、頭を悩ませていた「子供の教育問題」が解決したからだ。

 1972年に地元で生まれ、2000年、28歳の時に由貴子氏と結婚。結婚2年目に長女、5年目に次女、8年目に長男、10年目に次男と4人の子宝に恵まれた。ところが上の2人がともに不登校になってしまったのだ。最初に学校に行かなくなったのは次女。連鎖するように長女も不登校になり、やがて2人の弟たちも家に引きこもりがちになってしまった。