「昔は、実家が農家であることが嫌で仕方なかった。今は、なんて自分は幸運なのかと思う」。こう笑顔で語るのは、前川農園(広島県廿日市市)代表の前川すずみ氏(52)だ。
前川氏は実家の畑で、唐辛子や「バターナッツカボチャ」など年間30品目以上の野菜を栽培している。事業は「小さい高級外車が買えそうなぐらい好調」で、前川農園の17年度の売上高は前年度比5割増を見込む。就農から6年目を迎え、最近は農作物の栽培以外の事業も構想中。国内外の旅行者に農作業を体験してもらう農業ツーリズムだ。
「今の農業はアイデア次第でいろいろな可能性があり、将来が楽しみでしょうがない」と前川氏。が、そんな彼女も就農前までは、全国の企業で増加し続けている「先行き不安ミドル」の一人だった。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1862文字 / 全文文字
-
【締切迫る】初割で3月末まで無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【初割】月額プランが3月末まで無料
人気コラムも、特集もすべての記事が読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「特集 農業で解決 日本の課題」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?