裕福に見えながらも高い負担を強いられている年収1000万円世帯。中には様々な知恵で乗り切っている人たちもいる。生活巧者たちのサバイバル術を紹介する。

無駄排除にペットも協力

ポイントを活用、節税も徹底

 都内のマンションで妻と子ども2人の4人で暮らす会社役員の大山忠司さん(仮名、40代)は節約術の使い手だ。自宅を訪ねると、家計の状況を几帳面にまとめた損益計算書や貸借対照表を手に迎えてくれた。

 額面の給与所得は年間で大山さん1200万円、妻360万円の計1560万円。世帯年収の平均を大きく上回るため、公的負担は軽くない。ただ、「税などの重さは感じるが、制度がそうである以上仕方がない。いかにうまくやりくりして負担を減らし、資産を増やしていけるかが大事だと考えている」。ワイシャツを腕まくりした大山さんはそう切り出し、ゆっくりと話し始めた。

 まず心がけているのが、徹底した支出の抑制だ。大山家では2016年6月に東京電力から新電力へと契約を切り替え、電気料金の圧縮を図る。猛暑が続いた今年8月の電気代は約1万6000円で、切り替え前と比べて約3000円節約できた計算になるという。また、会社負担の仕事用の携帯電話のみを持って通信費を抑制。1カ月半ごとに通う飼い犬の美容院代もカットモデルとして施術を受けることで、通常より約1万円安い3000円ほどに抑えている。さらに、職場には自宅で入れたコーヒーを持参するなど「ちりも積もれば~」の精神で倹約に努める。