「妖怪ウォッチ」「クリスピー・クリーム・ドーナツ」「トマトジュース」……。いったん訪れた熱狂的なブームが短期間で去ってしまうケースは少なくない。ジェットコースターのような経験から企業はどのような教訓を得たのか。

<span class="fontBold">「妖怪ウォッチ」ブームに翻弄されたバンダイの川口勝社長は、大人世代のファン向けの商品を強化することで、経営を安定化させようとしている</span>(写真=左:稲垣 純也、右:共同通信)
「妖怪ウォッチ」ブームに翻弄されたバンダイの川口勝社長は、大人世代のファン向けの商品を強化することで、経営を安定化させようとしている(写真=左:稲垣 純也、右:共同通信)

 「妖怪ウォッチは社会現象になるほどの大ブームだっただけに、その後の落ち込みは本当に厳しかった」。こう振り返るのはバンダイの川口勝社長だ。

 2014年夏、日本列島は空前の「妖怪ウォッチ」ブームに沸いた。妖怪ウォッチとは、かわいい猫などの妖怪が登場するゲームが発祥で、テレビアニメ化され、関連商品が爆発的に売れた。

 バンダイは様々な妖怪メダルを文字盤部分に差し込んで遊ぶ腕時計型の玩具などを発売。商品が入荷されるという情報が流れれば、玩具を扱う専門店や家電量販店に、前日の深夜や早朝から長蛇の列ができた。

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この記事はシリーズ「特集 熱狂顧客が なぜ冷める 縮小市場で飽きられない12の戦術」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。