2015年1月5日号で「第4次産業革命」と題した特集を掲載してちょうど10カ月。当時はほとんど知られていなかった「IoT(モノのインターネット)」や「インダストリー4.0」といった言葉が今や、流行語になった。独シーメンスに米ゼネラル・エレクトリック(GE)、独ボッシュ。先進事例として挙がる企業も、世界の名だたる大手ばかり。流行ってはいるが、どこか遠い存在──。そんな印象を受けている人は、少なくないだろう。
 だが、インダストリー4.0は、ただの流行でも遠い存在でもない。少し注意深く周囲を見渡してみれば、本質を理解し、誰から教わることもなく実践している企業は数多く存在する。
 誰でも挑戦できる、身近なインダストリー4.0。その実像を追った。

(佐藤 浩実、ロンドン支局 蛯谷 敏、宗像 誠之、池松 由香)

CONTENTS

PROLOGUE
ドイツも呆れる日本の「4.0」熱

Part1 日本の隠れた4.0企業
志は流行に先んじる

Part2 ドイツで始まる第2幕
担い手は大手から中小へ

EPILOGUE イチローから学ぶ4.0の極意
挑戦を恐れる必要はない

日経ビジネス2015年11月16日号 28~29ページより目次