
「神戸製鋼の信頼はゼロになった」。10月12日、品質データ改ざん問題を受け、神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長は、顔を紅潮させ目に涙を浮かべながら報道陣の前でこう語った。
不祥事を起こした企業 | 概要 |
---|---|
神戸製鋼所 | 2017年10月に製品のデータ改ざんが分かり、トヨタ自動車やマツダなどが独自に安全性を検査 |
日産自動車 | 2017年9月に完成車の不正検査が発覚。出荷停止で、生産ラインを止めたサプライヤーも |
フレッシュコーポレーション | 2017年8月、埼玉県熊谷市の店舗で販売した総菜を食べた客がO157に感染。出荷元の食品加工工場が感染源と疑われ、風評被害に遭う |
三菱自動車 | 2016年4月に燃費試験の不正が発覚。生産停止のあおりを受け下請け部品メーカーが倒産 |
タカタ | 2014年にエアバッグに欠陥が見つかり、自動車メーカーが調査、リコールを実施 |
同社が、アルミ・銅製品の強度などのデータを改ざんしていた事実を公表したのは10月8日。11日、13日、26日には主力の鉄鋼製品などでも不正があったことが相次いで発覚した。改ざんは数十年前から続いていた可能性も指摘されており、事実とすれば「無責任企業」のそしりは免れない。
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