古い商慣習を打ち破り、消費者が本当に欲しているモノやサービスを生み出す─。小売りの革新者として成長してきた歴史を持つコンビニ。そのDNAを維持できるか。

 「氷もありがたいんだけど、卵や牛乳、パンなんかも売ってくれたら、もっと便利になるんだけどなあ」

 コンビニの歴史は1927年、この一言で始まった。場所は米テキサス。長時間営業で地域の支持を集めていた「街の氷屋さん」に対して、客が何気なく漏らした言葉だった。同店を運営していたのがサウスランド・アイス社。後にセブン&アイ・ホールディングスの子会社となる米セブン-イレブンの源流企業だ。サウスランド社はすぐに客の要望を受け入れ、商品の取り扱いを広げた。後に日本の隅々に広がる「便利なお店」が誕生した瞬間だった。