これまで買収した数々の海外企業が、日本電産の成長の原動力になり始めた。自ら事業を再編し、次のM&Aを主導する。そこに、「買われた」という受け身の姿勢はない。世界中のグループ会社を「横串」で貫く独自のマトリックス経営で、全体の競争力を底上げしている。

 昨年8月、日本電産は米国のある企業を買収した。フロリダ州のモータードライブメーカー、KBエレクトロニクス。買収前の売上高(2014年9月期)は28億円で、取得額は50億円。小粒なせいであまり注目されなかったものの、実は日本電産のグローバル化が新たな段階に入ったことを象徴するM&Aだった。

 この案件を主導したのが日本電産本体ではなく、米ミズーリ州セントルイスに拠点を構える日本電産モータ(NMC)だったからだ。

新たな買収でACIM事業を強化している
●ACIM部門の2015年以降の買収先企業とその事業領域