顧客満足度を高めるため、世界のエアラインの進化は止まらない。ホテルのように寝食し、世界中の都市に飛び、お得感を味わえるエアラインはここだ。
ダブルベッドの個室も投入
ビジネスクラスの優位際立つ
今年6月、パリで開催された航空ショーで、一際注目を浴びた展示がある。中東カタールの首都ドーハに拠点を置く、カタール航空がドーハ~ロンドン線に導入した米ボーイング777型機だ。新たなビジネスクラスのデザイン「Qsuite」を採用し、座席がフルフラットになるだけではなく、完全な個室になる。しかも、中央の2列では、隣の席と一緒に倒せばダブルベッドになるほか、対面する2席との仕切りをスライドさせれば4人掛けの個室になる。このビジネスクラスの座席の開発には2年を費やした。
カタール航空は1997年に創業してから、天然ガスやオイルから得られる潤沢な資金を武器に最新鋭の機材を大量発注してきた。既に約200機の航空機を保有し、これまでに150以上の都市に路線を広げてきた。
このカタール航空が今回の調査で座席の評価が最も高く、JAL、ANAを上回った。2010年にドーハ~成田線を開設。13年にはワンワールドに加盟したことで「JALの顧客を一部奪っている」(航空業界関係者)。14年にはドーハ~羽田線を就航した。
新しい機材と広めのビジネスクラスが特徴で、回答者からも「機材がピカピカ」「座席がゆったり」という声が数多く寄せられた。
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