AI(人工知能)が人の知性を超えるシンギュラリティーを前に、AIが職場で活躍するケースが目立ち始めた。遠からずやってくる新時代に企業や国は備えなければならない。しかし人も働き方改革を進める必要がある。

広告のコンセプトを紙に書き出す人工知能「AI-CDβ」(写真=新関 雅士)

 「野生を 歌モノで 都会的なトーンで 浄化を印象付けて 解放を感じさせろ」。一見、支離滅裂なこの文章は、AI(人工知能)がはじき出した錠菓「クロレッツ」のCMコンセプトだ。

 広告会社、マッキャンエリクソン(東京都港区)の若手チームが専門家と共に考案した「AI-CDβ」。キャンペーンの目的や訴求内容など9項目を入力すると、AI-CDβが約1分考えた後に毛筆でコンセプトを書き出した。

 CDはクリエイティブディレクターの略。広告の方向性を決める製作チームのリーダーだ。マッキャンでは30代後半以降の中堅社員が務めることが多いが、その役割をAIに担わせた。

 6月、AIのコンセプトを基に「スーツを着た犬がクロレッツをかみ、オクラホマミキサーを口ずさみつつ空を飛ぶ」という映像が完成。これとは別に人がCDとなった映像も作り、製作者を伏せたまま、ウェブで好みを聞いた。