(写真=読売新聞/アフロ)
(写真=読売新聞/アフロ)

 パナソニックが今年1月、インド市場で発売したある“戦略商品”が話題を集めている。

 「カレーモード」搭載洗濯機。頑固なカレー汚れに対応した商品だ。現地の開発陣がインド人料理研究家と約2年にわたり洗浄実験を繰り返し、ハードとソフトの両面で水流などの最適な洗浄条件を作り上げた自信作だ。

 「国や地域の文化に根差した商品が受け入れられる」。パナソニックの本間哲朗専務が評する白物家電の特徴は、家電大手の共通認識だ。

 確かに多くの白物家電は、衣食住など国や地域の「文化」に密接に結びついている。家電各社は市場ごとのニーズをきめ細かくくみ取って、独自性の高い商品を提供してきた。

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