この物語は、現実のストーリーである。ウォールストリートで高給の職にいた男は、ネット時代の到来を予感した。そして職を捨て、米大陸を横断して西に向かう。西海岸の小さなガレージ、そこでネット書店を開いた男、ジェフ・ベゾス。それから23年の時が流れた。 「想像の帝国」は現実となり、その影響力があらゆる「王者」を揺さぶる。ボーダーズ、トイザらス……。一世を風靡した巨大流通が一つ、また一つ倒れていく。クラウドの世界では、グーグルやマイクロソフトが追いつけない牙城を築いた。だが、それはまだ夢の途中かもしれない。終着地は楽園なのか、それとも独裁の暗黒郷なのか。

(ニューヨーク支局 篠原 匡、長野 光、編集委員 金田 信一郎)

CONTENTS


この記事は会員登録で続きをご覧いただけます