「スタートアップが育たない」。そんな課題が指摘される日本。データからは意外な地域・企業が「ゆりかご」であると分かる。

 日本経済を次のステージに導くには大企業だけでなく、新しい企業の出現が不可欠だ。少子高齢化が進む中、中小企業は「大廃業時代」が目前に迫っており、スタートアップの成長は地域経済の活性化においても重要性が高い。非上場が大半のためなかなか実態のつかめなかった「スタートアップの世界」をデータで検証してみよう。

 今回はこの10年間に設立・創業して事業を続けている企業をスタートアップと定義。まず新規開業が活発なのはどこなのか。都道府県別で見てみた。人口の違いによる影響などを避けるため、全企業数のうちスタートアップが何%を占めるかを指標とした。

地域の先輩経営者がサポート

 トップに立ったのが香川だ。この10年間に設立された企業は2388社。観光PRで「うどん県」のCMが話題になったのは記憶に新しいが、同県がスタートアップの動向で注目されたことはほとんどないだろう。今回の結果について同県のスタートアップ担当者に理由を尋ねても「県として地道な取り組みを進めてきたのは確かですが……」と首をかしげる。