目先の業績が堅調に推移していても、同じ事業モデルに固執することは危険だ。経営の軸をぶらさずに、環境変化に応じて、革新を続けることが重要になる。経営学者やコンサルタントに、先行き不透明な時代を勝ち抜くためのポイントを聞いた。

京都大学 霊長類研究所所長
湯本 貴和
(写真=早川 俊昭)

 2008年のリーマンショックによる一時的な落ち込みの後、日本経済は着実に回復の道をたどってきた。国内上場企業の18年4~6月期業績は、純利益の合計額が約8兆9000億円と前年同期に比べて28%増加し、2年連続で過去最高を更新した。

事業モデル刷新に遅れ

 日本企業の営業利益率をみると、リーマンショックのあった08年度(3%)を底に上昇し、17年度は8%超と過去最高水準になった。ジャパン・アズ・ナンバーワンとうたわれた1970~80年代でさえ、利益率は4%台で推移していたことから考えても、日本企業の収益力が高まっているのは事実だろう。