平和で豊かな国で暮らす日本人はもともと“やる気が出にくい環境”で働いている。だからこそ生産性を上げるには、個人も「いやでもやる気が湧く仕組み」が欠かせない。そのための核となるのは、「ルーティン化(習慣化)」だ。

(写真=カレー・そうめん:PIXTA、イチロー:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

いつもの行動が
やる気を呼び覚ます

 前章では、社員のやる気を育むために「会社が組織として取り組むべきこと」を展望した。しかし、日本がこれから本当に生産性の向上を図るには、「社員個人が自発的にやる気を奮い立たせること」も重要だ。

 ただでさえ近年、「日本企業の社員は、世界各国の企業の社員に比べてやる気がない」との国際比較調査が挙がっている。例えば2017年5月に公表された米ギャラップの従業員のエンゲージメント調査では、日本企業における「熱意あふれる社員」の割合は6%。米国の32%と比べ極端に低く、139カ国中132位だった。