全国津々浦々、どこに行ってもある郵便局を知らない人はいないだろう。しかし、それを束ねる日本郵政となると首をかしげる人も少なくないだろう。そんな日本郵政が傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険と11月4日に株式上場する。総資産300兆円。郵便・物流、金融も手掛ける巨大組織は実態が分かりにくく、政治に翻弄されたことで生まれた多くの矛盾が、実像をさらに国民から遠ざける。最後の大型民営化案件なのに、機運が盛り上がらないのはこれと無関係ではない。株主の厳しい目にさらすことで、「矛盾の塊」を壊すことが必要だ。

(杉原 淳一、須永 太一朗、島津 翔)

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日経ビジネス2015年9月21日号 24~25ページより目次