かつては、カオスが若者を引き付け、渋谷から独自の消費トレンドが生まれた。だが今、大企業の進出で普通の街になり、若者は渋谷に魅力を感じなくなっている。

<b>スクランブル交差点とファッションビル「109」は、若者の街の象徴と見られてきた</b>(写真=的野 弘路)
スクランブル交差点とファッションビル「109」は、若者の街の象徴と見られてきた(写真=的野 弘路)

 「2008年以降、若い人にきちんと向き合ってこなかったのかもしれない」

 こう語るのは東急グループであるSHIBUYA109エンタテイメントの木村知郎社長だ。同社が運営するビル「SHIBUYA109」は1990年代後半にギャル系ファッションを流行させ、渋谷のシンボルとなった。

 しかし、若者消費を取り込めず、2008年をピークに売上高が減少している。今は若者の代わりに訪日外国人がその穴を埋めるような存在になっている。109の店員は「夜とか時間帯によってお店の客が全員外国人ということがある」と明かす。

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