「若者はお金を使わない」──。そんな認識が、企業の間で定説になっている。「若者の街」=渋谷では、若者より訪日外国人が目立ち、ブームの火付け役だった「SHIBUYA109」は苦戦。酒やクルマなど、若者の「○○離れ」は常識として語られ、ネット企業ですらその動向を捉え切れない。彼ら彼女らはどこへ行き、何にお金を使っているのか。取材班は見えにくくなった若者消費の実態を追った。「企業は分かってない!」。そう語る若者たちが作り出す、知られざるブームの発火点とは?
(河野 祥平、白井 咲貴、浅松 和海、大西 孝弘)

特集を読む前に、まずは「若者理解度」のチェックから。解答はYESかNOで、分からなければ不正解とカウント。答えは特集の中にある!
8~9点=若者の良き理解者
5~7点=若者との意識の差が表面化
2~4点=オジサン化、オバサン化の危険水域
0~1点=もはや恐竜
Q1 | 「若者の街」と言えば渋谷だ | YES/NO |
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Q2 | 若者は「ツイッター」より「インスタグラム」をよく使う | YES/NO |
Q3 | 若者は「フェイスブック」が好きだ | YES/NO |
Q4 | 若者がSNSで検索するのは情報が信頼できるからだ | YES/NO |
Q5 | 若者は50代よりもネット広告を信頼する | YES/NO |
Q6 | 「ゆうこす(菅本裕子)」はユーチューバーである | YES/NO |
Q7 | 「ステマ」とは、不要なものを交換するアプリである | YES/NO |
Q8 | 「メルカリ」とは、メールでモノを借りる時の若者用語だ | YES/NO |
Q9 | 「相席屋」は、1人でしか入店できないカフェである | YES/NO |
Q10 | 若者の消費が見えにくくなったのはSNSが原因だ | YES/NO |
SNS(交流サイト): ユーザーが投稿する情報が、ほかのユーザーとシェア(共有)されるサービスの総称
ツイッター: SNSの一種で、情報が広く拡散していくのが特徴
フェイスブック: SNSの一種で、ツイッターに比べて投稿できる情報量が多い。実名登録が原則
インスタグラム: SNSの一種で、写真の投稿に最適化されている
フォロワー: SNSで、特定の情報発信者の活動を「フォロー(追いかける)」しているユーザー
ユーチューバー: 動画投稿サイト「ユーチューブ」に注目を集める動画を投稿するユーザー
→解答はPART4
CONTENTS
PART1
追い続けた結果、若者は逃げた
大企業が招いた「シブヤ」の終焉
PART2
「シブヤ」から遠のく若者を捜索
300人の証言が示す「見えない消費」の実態