<b>豊田通商は2011年に起きたタイ洪水と東日本大震災でBCPの重要性を痛感した</b>(写真=ロイター/アフロ)
豊田通商は2011年に起きたタイ洪水と東日本大震災でBCPの重要性を痛感した(写真=ロイター/アフロ)

 「人類が進む道は2つ。一つは地球に永遠にとどまり滅亡を待つこと。もう一つは他の惑星にも住める種になることだ」。EV(電気自動車)ベンチャーの米テスラを率いるイーロン・マスク氏は、昨年9月の国際宇宙会議でそう語った。私財を投じて低コストのロケット開発を進めるなど、火星への移住計画に本気で取り組む。そんな地球外への“逃避”が現実的に語られるほど、地球は傷んでいる。

大洪水でも事業継続

 環境と人類のせめぎ合いは、今後ますます厳しさを増すだろう。企業が安定した事業活動を行い、成長を続けていくためには、「暴れる自然」と正面から向き合わなければならない。痛恨の自然災害を教訓に、それを実践してきた日本企業の例を紹介しよう。トヨタ自動車グループで、海外展開の先兵役を務める豊田通商だ。

 きっかけは2011年。この年は、日本では東日本大震災、タイでは大洪水が発生した。当時、豊田通商には災害時の初動対策はあったが、取引先のメーカーが次々と被災する中で有効な対策が打てず、サプライチェーンが崩壊する事態を招いた。

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