次々と上陸する凶暴な外来生物。サプライチェーンに打撃を与える異常気象─。温暖化で暴れ狂う自然を前に日本企業は今、「異次元」の闘いを迫られている。

相次ぎ上陸
ヒアリ侵入阻止の最前線である埠頭では、通常のチェックに加えヒアリも警戒している。日本郵船東京コンテナ・ターミナルでは殺虫剤を常備し「万が一」に備える(写真=稲垣 純也)
ツマアカスズメバチは高い場所に巣を作り、繁殖力が強い。攻撃性も高く近くにいるだけで刺されることもある(写真=林田 大輔)

 環境省がヒアリの国内初上陸を発表した7日後の6月20日。東京・大井埠頭(品川区)にある日本郵船東京コンテナ・ターミナル(NYTT)に緊張が走った。「これ、ヒアリじゃないか?」

 疑われたのは荷主から帰ってきた空のコンテナだ。保管する前にいつも通り、作業員がコンテナの傷や異変の有無を確認したところ、内部に少し赤っぽいアリが十数匹いたという。