アウディ、ダイムラー、ボッシュ、コンチネンタル…。開発の最前線をドイツで徹底取材した。ある時は「個」で、ある時は「チームドイツ」で──。自動運転でも覇権を握るべく突き進んでいる。

独アウディの試作車「ジャック」。アウトバーンに乗り自動運転モードに切り替わってから記者は一度もハンドルを握らなかった

 ドイツ・インゴルシュタットにあるアウディ本社。自動運転開発の担当エンジニアが示した資料には、太い1本の線が引かれていた。自動運転の「レベル2」と「レベル3」を明確に区別するこの線は、自動運転でも安全性を第一優先とするアウディの流儀を示すものだ。

 同社は、人が常時、運転状況を監視するレベル2までの機能に、「パイロット=操縦」という名称を使わない。あくまで「アシスト=補助」する機能だという認識だからだ。米テスラ・モーターズが「オートパイロット」、日産自動車が「プロパイロット」という名称で市販しているのとは対照的だ。