独BMWの最新自動運転試作車を、世界で初めて本誌が単独で取材した。アウトバーンを走り、その実力が分かった。電気自動車で世界を驚かせたのと同様に、同社は社運を賭けてかじを切ろうとしている。

独BMWが初公開した試作車。「PT1」とコードネームで呼ばれている。後ろは同社の研究拠点。駐車場に小型電気自動車「i3」がずらりと並ぶ

 「取材に応じる。世界で初めての公開になる」

 独BMWからの連絡を受けて、本誌記者はドイツ・ミュンヘンへ飛んだ。目当ては、同社が今年1月から公道試験を始めた、最新の自動運転の試作車だ。

 BMW本社から北へ約10km。高速道路アウトバーンを走って、ドイツ有数の学術研究都市、ガルヒングへ向かった。BMWの自動運転部隊が属する研究開発の心臓部に、試作車「PT1」が止まっていた。

 PT1はBMW「3シリーズ」がベース。長距離レーダー3つ、短距離レーダー4つを搭載。加えて「LIDAR」と呼ばれるレーザーレーダーを4つ積んでいる。カメラは前方にメーンとサブの2つ。いずれも単眼カメラだ。

アウトバーンを走行する試作車の室内。緊急時に備えて手は添えていたが、機能としては手放しでも問題なく走り続けた。センサーが認識した情報が、助手席側の大型ディスプレーに表示される