アマゾンエフェクトの震源地である米国。嵐が吹き荒れる小売業界にあって、気を吐く企業もある。生存競争の中から、どんな知恵が生まれているか。店舗の存在価値を巡る試行錯誤にヒントを探る。

 「この世の終わり」を描いたとされる新約聖書の「ヨハネの黙示録(the Apocalypse=アポカリプス)」。ここ最近、それにならって「リテールアポカリプス(小売りの最後の日)」という言葉が、米メディアをにぎわせている。

 アマゾンエフェクトの直撃を受ける米小売業界では、米玩具販売最大手、トイザラスを筆頭に、2017年には20以上の大手チェーンが倒産した。入居する小売店の閉鎖が相次ぎ、テナントが埋まらない「廃墟モール」も全米に続出しており、ヨハネの黙示録になぞらえた表現もあながち誇張とは言えない。

 もっとも、あらゆる商品領域に戦線を拡大するアマゾンを前にしても、着実に成長する小売業も存在する。米国では「Amazon Proof(アマゾン耐性)」がある企業といわれる。