組織ぐるみで実行した不正な会計操作を「不適切会計」と言い換え、直接の指示を否定しつつも、歴代3人の社長が辞任した。第三者委員会は核心に切り込まず、お手盛りの報告書でお茶を濁す。そして辞任した3社長は、不思議なことに今なお出社を続けている。東芝は根本原因に蓋をしたまま、問題の幕を引こうとしている。果たしてそれで許されるのか。試されているのは日本の正義だ。まずは現場から噴出する悲鳴に耳を傾けよう。腐食の原点はそこにある。

=敬称略(清水 崇史、小笠原 啓、宗像 誠之、広岡 延隆、林 英樹、編集委員 大西 康之、主任編集委員 田村 賢司、坂田 亮太郎)

“幻の好業績”を装ってきた責任は大きい
●2009年3月期から2014年4~12月期までの累計
注:東芝の開示した資料や第三者委員会の調査報告書を基に本誌作成

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日経ビジネス2015年8月31日号 24~25ページより目次