サーモンやサバを世界中に輸出し、経済的に成功を収めたノルウェーの漁業。最新技術への集中投資や、乱獲を防ぐ国レベルの仕組み作りが実を結んでいる。長期的な戦略を欠く日本漁業にとって、学ぶべき点は多い。

<b>養殖する100万匹のサーモンを管理するのは2人だけ。ハイテク技術の導入で省人化が進む</b>(写真=永川 智子)
養殖する100万匹のサーモンを管理するのは2人だけ。ハイテク技術の導入で省人化が進む(写真=永川 智子)
10年間で輸出額は約3倍に
●ノルウェーの水産物輸出額
10年間で輸出額は約3倍に<br /> <span>●ノルウェーの水産物輸出額</span>
出所:ノルウェー水産物審議会
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 回転ずしの定番ネタとなったサーモン。その主力産地は漁業大国のノルウェーだ。漁業輸出額はこの10年で3倍に拡大した。そこには官民挙げての産業育成の戦略があった。

 同国西部に位置する、漁業都市ベルゲン。この地に本社を置くのが世界最大のサーモン養殖企業マリンハーベストだ。2016年の売上高は35億ユーロ(約4500億円)と同業2位に2倍の差を付ける業界の巨人。営業利益も7億ユーロ(約900億円)と日本の水産最大手マルハニチロ(17年3月期、263億円)の3倍以上もの水準を誇る。

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この記事はシリーズ「特集 独り負けニッポン漁業」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。