伝統を壊すこともいとわず、20年かけて組織改革に取り組んできた三菱重工。その間に欧米ライバルが進めてきたのはデジタル時代への対応だ。先を行くライバルに三菱重工は追いつけるか。その処方箋に日本の製造業が生きる道がある。

 「生き残るのは最も大きな企業ではない。最も適応できる企業だ」。進化論を唱えた自然科学界の巨匠、チャールズ・ダーウィン氏の言葉を借りて、これから生き残る企業の条件をこうコメントしたのは独シーメンスのジョー・ケーザー社長兼CEO(最高経営責任者)。8月1日、2020年以降を見据える長期的ビジョンの発表で述べた。

 変化が速く先が読みにくい時代。三菱重工業が世界で戦うために20年かけて改革に取り組んだ間にも、ますます、変化のスピードは速く、先行きは見通しにくくなっている。三菱重工のライバルもまた、それぞれのやり方で環境変化に対応する道を探ってきた。