社運をかけて開発を進める小型ジェット旅客機「MRJ」がさっそうと大空を舞った。開発を開始してから実に10年。ようやくたどり着いた、一般へのお披露目だ。この間、組織改革を続けてきた三菱重工も、世界に飛び立つ準備が整ってきた。

<span class="fontBold">圧倒的な静寂さで飛行性能をアピールし、観客を引き付けた</span>(写真=三菱航空機(株)提供)
圧倒的な静寂さで飛行性能をアピールし、観客を引き付けた(写真=三菱航空機(株)提供)

 7月16日、流線形ボディーが急上昇すると、100人以上で埋まった観覧ブースが歓声で包まれた。英ロンドン郊外のファンボロー空港。2年に1度この地で開かれる世界最大級の航空展示会「航空ショー」で、三菱航空機の小型ジェット旅客機「MRJ」が空を舞った。

 旋回などのパフォーマンスをこなした約8分にわたる飛行展示。滑走路に降り立つと、あちこちで大きな拍手が湧き上がった。「何て静かな飛行機なんだ」。MRJを開発する三菱航空機の水谷久和社長は祝福の渦の中で、何度となく同じフレーズを耳にした。

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