大企業のデジタル化が進む一方、「隠れたチャンピオン」といわれるドイツ中小企業でも変化が起きている。既存の製造業の強さを基盤に、独自のソフトウエアで勝負するスタートアップの登場だ。

ミュンヘン工科大学の学生4人が起業したリリウム・アビエーション。「空飛ぶタクシー」の実用化を目指す

 ドイツ南部の中核都市ミュンヘンの郊外。ビルの一室を改装したガレージ内に、モーター音や鉄を研磨する音が響き渡る。ここは、2015年創業のスタートアップ、リリウム・アビエーションの研究開発拠点だ。主力事業は “空飛ぶタクシー”の開発。今年4月には、初の試験飛行に成功し、投資ファンドから総額1100万ドル(約12億1000万円)の出資を受けた。

 ドイツ国内では、首都ベルリンがIT・ネット関連のスタートアップの集積地として知られる。ところが最近、自動車会社の城下町や製造業を支える大学や研究所がある地域で、モノ作り系のスタートアップが続々と誕生している。

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