リニア計画を鳥瞰すると、その異様ぶりが浮かび上がる。歴史が語りかける「膨張の結末」とは──。

(写真=Bloomberg/Getty Images)

 「JR東海は、海外では投資対象外です」。JPモルガン証券の運輸担当アナリスト、姫野良太はそう言い切る。

 「特にロングターム(長期投資)の客は、リニア計画のリスクを恐れます。それに、東海道新幹線はどうなるの、という疑問も残る」

 事実、株主構成における外国人比率は21.55%で、JR東日本(34.36%)やJR西日本(30.46%)を下回る。東京~京都~大阪という世界的な観光都市を走り、JR各社を大きく上回る6000億円近い経常利益や営業キャッシュフローをたたき出しているのに、である。