50代の存在感が薄い──。みなさんの会社でこんな声は上がっていないだろうか。若い時に日本の経済成長を謳歌し、終身雇用を信じて就職。だが、バブルは崩壊。「失われた20年」が会社人生と重なり、本格的な成果主義の洗礼を浴びた最初の世代となった。上には経済成長を支えてきた団塊世代が居座り、じっと耐え忍ぶうちに居場所がなくなっていたという人も。そんな「ゆでガエル」世代は不幸を嘆くだけで終わるのか。50代男性の今後の生き方が日本の浮沈を握る。
(大竹 剛、上木 貴博、河野 祥平、齊藤 美保、上海支局 小平 和良)
CONTENTS
PART1
嘆く「ゆでガエル世代」
悪いのは自分か それとも会社か
PART2
『ハゲタカ』作者が語る同世代論
50代よ、未来への「捨て石」になれ
PART3
50代、それでも前を向く
残る矜持、去る勇気 諦めず働き抜く
COLUMN
50代男性 周囲はこう見る
甘い自己認識、厳しい世間