「本当にいいのか? 残らなくて」

 2013年初頭、大阪府大東市でのこと。旧三洋電機のデジタルカメラ部門の三洋DIソリューションズ(現・ザクティ)は、三洋電機がパナソニックに統合されてからはパナソニック傘下の子会社となっていた。そこで社長を務めていた西山隆男は、所属する社員一人ひとりと面談し、そう問い続けた。

 会社は数カ月後、パナソニックから離れて投資ファンドの傘下に入ることが決まっていた。そこで、約500人の部員に意思を確認した。結果、一人残らず「転籍」を希望してくれた。