「私は寝てないんだ」。社長だった石川哲郎(右端)の会見から逃げる際の一言が、消費者の批判に火を付けた(写真=朝日新聞社)

 6月。それは雪印メグミルクにとって、喪に服するような1カ月となる。

 「食の責任を誓う日」

 それは、17年前に起きた「あの事件」を振り返り、考え直す取り組みだ。

 2000年6月25日。近畿地方で雪印の乳製品による集団食中毒事件が起こった。だが、数日後、記者会見に立った社長の石川哲郎は、現場の実態を把握していない。記者の質問にしばし沈黙し、間違った説明を繰り返した。