(写真=Bloomberg/Getty Images)

 6億人規模の巨大市場が、世界を上回る年5%というスピードで膨らむ。外交関係はおおむね良好で、消費者の親日感情も強い……。東南アジアは、国内市場の縮小に悩む日本企業にとって何より有望なビジネスの舞台であるはず。だが過去10年を振り返ると、その実績は決して輝かしいとはいえない。

 英調査会社ユーロモニターインターナショナルによると、ASEAN主要6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)における製品・サービスのシェアは、上に示した一覧表のように変動した。

 凋落が鮮明なのが電機メーカー。テレビでは約10年前に上位を占めていたシャープや三洋電機がアジア企業の傘下に入り、「日本企業ブランド」ではなくなった。白物家電でも、LG電子などの韓国企業に勢いがある。