買い物ストレスから逃れる一つの解は、お任せで商品が届くサービスを利用すること。サブスクリプションと呼ばれる契約型サービスが急速に広がっていきそうだ。

 東京都内に暮らす20代男性の生活に最近、ある変化があった。従来はミネラルウオーターを購入するために毎月1回、インターネット通販サイトを巡回し、最も安い商品を探していた。その習慣を、2016年末でやめたのだ。

 大手銀行に勤めるこの男性、夫婦2人暮らしだが、共働きのため家事に割ける時間は少ない。代わりに使い始めたのが、アマゾンジャパンが同じ時期に提供を始めた「ダッシュボタン」。ひと押しするだけで決まった商品をアマゾン経由で注文できる小型端末だ。「買い物は楽に済ませたいという気持ちが強くなった」。男性はそう語る。

 下の写真にあるように、ボタンは商品のブランドごとに用意されている。つまり消費者はスーパーの棚で買うように複数のブランドから選ぶことなく、なくなったらボタンを押すだけ。アマゾンジャパンは17年6月、ボタンを使える対象商品の拡大を発表。利用できるブランドは合計約100種類と、サービス開始時の2倍超に増やした。

アマゾンが提供する「ダッシュボタン」(左)。エアークローゼット(右上)、マイリトルボックス(同中)、キットオイシックス(同下)などサブスクリプション型サービスが増えている