メニューは1種類という専門店や飲食店が増えている。大手メーカーやチェーン展開する小売業でも 商品を絞り込む動きが出始めた。思い切って選択肢を減らすのも「迷わせない」ことにつながる。

東京・自由が丘にある「BAKE CHEESE TART」。ガラス張りの店舗は一目見ただけでチーズタルトの店と分かる。平日でも客足が途絶えることはない(写真=栗原 克己)

 7月中旬、昼下がりの東京・自由が丘。平日とは思えないほど、お客の出入りが絶えない洋菓子店があった。

 幅5mほどのショーケースに並べられているのは、よりどりみどりの商品の数々……ではなく、端から端まで、陳列されているのは焼きたてのチーズタルトのみ。来店客に選択肢はない。「6個入りください」「今日はひとつだけ」。それで注文が完了する。

 「他のスイーツ屋さんにも足を運ぶが、迷ってしまって結局ベーシックなものを買ってしまう。1種類だけというのは、買い物する立場からも楽」。チーズタルトを購入して店から出てきた20代の女性はそう話す。

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この記事はシリーズ「特集 もう迷わせない! 消費多様化の終わり」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。