買い物をしていて「どれにしようか迷う」ことに、消費者が疲れ始めている。仕事は多忙で時間が少ないのに、どこへ行っても商品はあふれ、スマートフォンで情報も過剰に入る。「消費者は多様化しており、品ぞろえは多いほどいい」というのは遠い過去の常識。顧客が本当に欲するものを作って、おすすめができれば、商品はずっと少なくていいはずだ。徹底して顧客に寄り添うことで、新たな事業モデルを生み出せるか。手探りで進む企業にヒントがある。
(藤村 広平、白井 咲貴、長江 優子、杉原 淳一)
●スーパーの取扱品目数(種類)の推移

CONTENTS
PART 1
顧客は「選び疲れ」、企業はどう動くか
始まった 売り場・商品革命
DATA
データで分かる
「買い物ストレス」 消費者の重荷に
PART 2
「豊富な品ぞろえ」の幻想
商品数、少ないほどよい