ポスト五輪を見据え、東京の都市としての魅力をどう高め、人が集まる街にするか。各界の有識者5人に独自の視点で、提言してもらった。

提言 「安全・清潔・正確」を
ブランド化する クリエイティブディレクター 佐藤 可士和 日本を代表するクリエイティブディレクターの一人。ユニクロや楽天グループのグローバルブランド戦略やホンダの軽自動車「N」シリーズ、今治タオルのブランディングなど、幅広い分野で活躍する。(写真=吉成 大輔)

 東京の最大の弱点の一つは、世界に「東京ブランド」が浸透していないことです。世界からもっと人や企業が集まるようにするには、東京がいかに魅力的で先進的な都市であるかを、パッと分かりやすく世界に伝え、印象づける必要があります。

 マーケティングの世界で言う、「アイコニック(アイコン的な)ブランディング」という手法が有効です。企業が、分かりやすく印象的なロゴマークを作って、消費者に認知してもらうのも、その一つです。

 壮麗な「富士山」の写真やイラストを見て、多くの外国人が「美しい日本」を想起するのも、その好例です。ところが東京についてはどうでしょう。海外の人が一目見て「魅力的な東京」を連想するような、象徴的なものはあまり見当たりません。