世界に衝撃を与えた「BREXIT(ブレグジット、英国のEU離脱)」。不安定な世界景気をさらに下押しする構造が、新たに生まれた。英国ではテリーザ・メイ政権が誕生し、EUとのシビアな交渉が始まる。これは、出口の見えない「失われる10年」の序章にすぎない。今後数年は欧州や米国で重要な政治イベントが続き、反グローバリゼーションや信用不安などが連鎖するリスクが高まる。資本主義が生んだ格差が、資本主義に牙をむき始めた。世界は変わろうとしている。

(BREXIT特別取材班)

CONTENTS

PART1
メイ新首相を待つ険路
広がる衝撃第2波
混迷深める欧州

FACTS&DATA
ゼロから分かるEU
日本人が知らない実像

PART2
混乱はこれから
政治リスクが急浮上
失われる10年の序章

  • ・忍び寄る金融危機
  • ・為替、株はどう動く
  • ・日本企業への影響は

INTERVIEW
国際政治学者
イアン・ブレマー氏
「Gゼロ」の混乱、10年は続く

  • 元財務官
    榊原 英資氏
    影響のドミノは中国経由で日本にも

  • 農林中央金庫理事長
    河野 良雄氏
    株価は1万5000~1万7500円で動く

  • 三菱ケミカルホールディングス会長
    小林 喜光氏
    EUとのEPA交渉、早期に決着を

  • 大和証券グループ本社社長CEO
    日比野 隆司氏
    日本も分配政策の推進を

PART3
27年ぶりの「庶民の反乱」
盟主ドイツの試練

PART4
通商協定、見直し必至
対EU、前提に狂い
企業にコスト増も

PART5
米大統領選が分水嶺
試される資本主義


日経ビジネス2016年7月25日号 24~25ページより目次