仕事量を維持しながら労働時間を減らす。これが、本来の働き方改革のはず。だが現実には、労働時間の減少に伴い、仕事量まで急減している企業が少なくない。全国で実際に起きている「トンデモ働き方改革」の実例を紹介する。

西日本を拠点とする大手電機部品メーカーには、「働き方改革のロールモデル」と経営陣に一目置かれる社員がいる。営業企画部に籍を置く30代のAだ。
車載向け電装部品を得意とし連結での海外売上高比率が年々増えている同社は、世界各地に拠点を置く。各海外支社の任務は、エリア内の顧客への製品の受け渡しと新規納入先の発掘で、それをサポートするのがAの仕事だ。具体的には支社が開拓した現地の自動車・家電部品メーカーを訪問し、話を聞き、モジュール化・カスタマイズ化の企画を練る。
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この記事はシリーズ「特集 便乗時短 やってはいけない働き方改革」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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