株主総会では賛成率が大幅低下した議案が続出した。その背景には、安定株主が裏切らざるを得なくなった理由があった。

三菱UFJ信託銀行は、同じグループである三菱自動車の株主総会において取締役案に反対したことを表明し、話題になった(写真=左:TK/アフロ)

 三菱合資会社、岩崎小彌太氏の出資を仰ぎ、1917年に創業したニコン。カメラや半導体製造装置など光学機器のトップメーカーとして君臨してきた名門企業の経営陣が今年、多くの株主から「ノー」を突き付けられた。

 6月29日に開催された株主総会での牛田一雄社長選任への賛成率は68.1%。昨年は94.5%の支持を得ていたのとは大違いだ。主力のカメラ販売が不振で2017年3月期に連結最終損益が7期ぶりの赤字に陥ったことが“不人気”の背景にある。

 今年の株主総会では会社提案の取締役選任に対する賛成率が前年から大きく低下するケースが目立った。

昨年よりも投資家の視線が厳しくなっている
●賛成率が低かった主な取締役選任議案