2015年から続く黒田電気と旧村上ファンドの流れをくむ株主との攻防が新局面を迎えた。社外取締役選任を求める株主側の提案が通ったのだ。その背景には何があるのか。

株主総会が開かれた黒田電気大阪本店。当日は雨が降る中、130人の株主が会場へ足を運んだ。午前10時から始まった総会は3時間ほど続いた(写真=共同通信)

 どんよりとした雲、時折降る雨。はっきりしない天気が、この会社の今を暗示しているかのようだった。

 独立系電子部品商社で東証1部に上場する黒田電気。6月29日午前10時、創業の地である大阪市内の本店で同社の今後を左右する株主総会が始まった。

 2017年3月期の連結売上高は2300億円ほど。2期連続の減収・減益で、業績はさえない。18年3月期も減収・減益が見込まれ、売上高は15年3月期の半分に落ち込む予想となっている。募る株主の不満の表れか。総会は約3時間とロングランになった。